ヘルペスって、よく聞く病名だけど、わからない点が多いですよね。
何だか、とても痛いというけれど……
鍼灸・按摩マッサージ指圧師のまいこが、どんな病気なのか、病院は何科なのか、原因や治療法を紹介します。
ヘルペスは2種類あります
ヘルペスは、小水疱(小さいみずぶくれ)が集った、皮膚の急性炎症です。
1・単純疱疹(たんじゅんほうしん)
2.帯状疱疹(たいじょうほうしん)
の2種類があります。
どちらもヘルペスウイルスによって起こる病気ですが、少し異なる症状が現れます。
実はヘルペスウイルスは、小さい頃に感染している人がほとんどなのです!
それは「水痘」、つまり俗に言う「水ぼうそう」です。
水ぼうそうは水ぶくれができた後、かさぶたになって、治っていきますよね。
しかし、ヘルペスウイルスは、すべて体外に放出されたわけではなく、体内(神経節)に潜んでいるのです。
それは、数十年という単位です。
それが数年か、数十年かたって、また増殖しだして、神経を伝って悪さをするのがヘルペスです。
潜んでいる状態のとき、つまり発症していないときは感染しませんが、いざ発症すると、接触感染するのでやっかいです。
幼稚園などで、誰かが水ぼうそうになると、次々園児が水ぼうそうになるのは、このためです。
1.単純疱疹(たんじゅんほうしん)とは?病院は皮膚科へ
単純疱疹は、皮膚や粘膜に水ぶくれができたり、ただれたりという症状が出ます。
特に、顔や唇に水疱ができることが多く、 唇にできたものを「口唇ヘルペス」といいます。
性器ヘルペスも比較的多いのですが、これは性病に分類されることが多いです。
水ぶくれは密集していることが多く、目立ちます。
再発することが多く、最初に感染するときは、高熱を発したりしますが、再発の場合は、軽いことが多いです。
治療については、皮膚科を受診します。
飲み薬と塗り薬の抗ヘルペス薬があり、それを使って治療します。
再発を防ぐ手立ては、今のところないので、再発したら、またすぐに受診するか、 常に薬を手元に置いて、再発したときに、すぐ使用するようにします。
2.帯状疱疹とは?病院は皮膚科へ
一般の人の間では、「ヘルペス」というと、こちらを指すほうが多くなりました。
神経を伝って皮膚の広い範囲、(ただし、からだの左右どちらか片側のみ)に小さな水ぶくれや発疹が帯(おび)状にできます。
ウイルスが神経を伝っていくので、大変痛みます。
およそ3週間ほどで、水疱がかさぶたになり治っていきます。
が、ヘルペス後神経痛といって、かさぶたになって治った後も、数ヶ月間、神経が痛む場合もあり、そうなると大変辛いです。
通常は受診して、飲み薬や塗り薬で治療しますが、ひどい水ぶくれだったり、ひどい痛みの場合は、入院して点滴治療をします。
多忙、高齢など、免疫力が低下すると、昔のヘルペスウイルスが悪さし出すので、 誰でもかかる恐れはありますね。
こちらは感染して起こるわけではないです。
再発することもまれです。
予防法はあるの?
残念ながら、ヘルペスに決定的な予防法はありません。
免疫が落ちてくると感染したり、潜んでいたヘルペスウイルスが増殖し出すので、疲れたら、睡眠をよく取るなどからだを休め、バランスのよい食生活を心がけてください。
そして、これは大変大事なことですが、早期治療が、症状悪化を防ぐということです。
単純疱疹再発の際は、「もしかしたら」と思ったら、すぐに病院に行ってください。
またはお家にある、ヘルペス用の薬を使用してください。
帯状疱疹も、皮膚に帯状の湿疹ができたら、すぐに病院に行ってください。
ヘルペス後神経痛などを防ぐ確率が上がります。
かかると辛いヘルペスですが、普段から体の調子を整えて、思い悩まず 、気持ちもハツラツとして、日々過ごすことが予防にもなります!