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長崎精霊流し2015賑やかだけど幻想的!意外なお盆の行事だった!

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精霊流しと聞くと、 さだまさしの歌を
思い出してしまう人も多いのでないでしょうか。

ところが長崎精霊流しは、あの物悲しいメロディとはかけ離れた、
爆竹の音が響きわたる、とっても賑やかな行事なのです!

長崎精霊流しは爆竹で始まる!

長崎精霊流しは、各家庭または町内ごとに「精霊船」を作り、
亡くなった人の魂を船にのせて海に流します。

夕方になると、街のあちこちから鉦の音に合わせて
「ドーイドイ」と掛け声が聞こえてきます。

各家庭から海までの道中を清める意味ともいわれる爆竹は、
耳をつんざくもの!

その迫力に圧倒されるほどです↓

 

長崎精霊流し日程&場所

8月15日

夕方5時頃から23時頃まで

場所:長崎市内中心部一帯
(メインストリートは思案橋~県庁坂~大波止)

精霊船が一番多く通過するのは 、
長崎県庁の前の通りである「県庁坂」です。

こちらはテレビカメラの中継も入るメインスポットです。

■交通規制

当日は夕方5時から、車両通行止めなどの交通規制が行われます。

特に、長崎市中心部やその周辺道路においては、大変混雑します。
公共の交通機関を利用しましょう。

交通規制についてはこちらを参照してください。

気になる精霊船の歴史と由来

長崎のお盆は江戸時代にまでさかのぼります。

その頃に国際貿易を許されていた国際貿易都市、
長崎ならではの環境からきた独特な風習なのでは、と考えられます。

中国の彩舟流しに倣ったなど様々で、これという定説はないようですが、
中国で「魔除け」の意味のある爆竹を鳴らしているところからすると、
その影響を色濃く感じます。

精霊船には、個人の船と、自治会など合同で出す「もやい船」があります。

昭和30年代以前はこの「もやい船」が主流で、
個人船は富裕層に限られていていました。

戦後になってからは、個人で船を流すのが一般的になりました。

 

以前は、船は海に流していましたが、
現在では、禁止されていて、自治会でまとめて処分しています。

環境問題もありますから、さすがに流す事はもうできないですよね。

 

船の大きさは小さなものから、何百万もかけるほど豪華なものまで様々で、
長く突き出した「みよし」と言われる船首に家紋や家名、町名を記します。

飾りつけは、故人の写真や趣味などを反映させるなど、こだわりがあって、
とっても興味深いものです。

そんな思いの詰まった精霊船を見ていると、大量の爆竹を炸裂させ、
賑やかでありながらも、しんみりしてしまうという瞬間が!?

それが、この行事の魅力なのでしょう。

8月13日から、墓地には盆提灯が灯され、
まるでイルミネーションの様な、幻想的な風景が見られます。

「祭り」のようでありながら、あくまでも祭りではなく、
故人を極楽浄土へおくりだす、お盆の行事です。

当たり前の事を大事に思える、長崎の精霊流し。

ぜひ一度、この独特の風習に、触れてみてください。

そして、くれぐれも耳栓はお忘れなく!