40代に入って、髪が全体に細くなり、ボリュームがなくなってきた! 生えぎわや分け目が特に薄くて、ヘアスタイルが決まらない・・
なんてことはありませんか?
50代でも、60代でも、正しいケアをすれば、髪は蘇ります。誰もが誤解しがちなケアを、美容カウンセラーのゆみが伝授いたします。
合成シャンプーが剥げの原因?
まずは、シャンプーやトリートメントの使い方ですが、髪を少し濡らせただけで、たっぷりのシャンプーを直接、頭皮に掛けて、ごしごし洗ってはいませんか?
頭頂部が剥げている人は、その部分にシャンプーを直接つけている人なんです。合成剤がそのまま浸透して、毛根を痛めているから、剥げてしまいます。
シャンプーが汚れを取ると思っている人がほとんどだと思いますが、汚れの90%以上は水で落ちます。
残りの余分な脂分(殆どは整髪剤)をシャンプー等で落とすだけなんですよ。 シャンプー剤の使いすぎで、薄毛を招いてることが多いのです。
私は40代後半から、毛髪が細くなり、分け目の部分が少しずつ剥げてきました。悩んだ末に刺激の少ない、自然由来の高級シャンプーに変えたところ、毛髪の痛みはかなり治まりました。
が、分け目の剥げた部分はだんだん広がっていくばかり・・・
湯シャンに変える
そうした時に、「湯シャン」を知りました。シャンプー剤を使うのは当たり前だと思っていたので、本当にお湯だけで汚れが落ちるのか疑問でしたが、やってみると、意外にすっきり!
それどころか、シャンプーなしの方が髪がふっくらと仕上がる感じです。私は整髪剤は使わず、自然オイルだけの使用でしたので、湯シャンだけで十分でした。
合成シャンプーが髪に負担ということならば、合成リンスも同じです。リンスの代用は「酢」を使用しました。
そして、数か月続けていると、全体に髪の量が増え、分け目の禿げ部分も徐々に少なくなってきたのです!うれしかったですね~ 前髪の分け目部分でしたのですごく目立っていたんですよ。
湯シャンの洗い方
①まずは水で落とすという意識を持って、髪を軽くブラッシングして、ゴミやほこりを取った後に、低温(36度)のシャワーで洗い流します。高温のお湯は髪を痛めます。
②指先で軽くマッサージしながら、流すと血行も良くなります。私はロングなので、頭皮は髪洗い用のブラシを使ってます。後は、全体に流すだけです。
*何かで特別に汚れてしまった場合は、少量の天然石鹸系のシャンプーをよく泡立ててから、髪に乗せて洗います。もみすぎないように、優しくていねいに。
ケアにも繋がる重曹とクエン酸シャンプー
湯シャンだけでもいいのですが、重曹とクエン酸を混ぜたものをシャンプー代わりに使えば、毛穴の汚れをしっかり落としてくれ、リンス代わりにもなります。
*重曹とクエン酸(一握りくらいを同量)を、洗う直前にお湯を加えてます。ぷくぷく泡立つので、頭全体にかけて、軽くマッサージした後、洗い流します。今流行の炭酸シャンプーですね。
ドライヤーの注意
ドライヤーの高温はかなり髪を痛めるので、私はできるだけタオルドライのみです。冬場の寒い時だけ、タオルドライをしっかりした後で、すこし掛けます。
①髪を手でよく絞って水気を切ります。(やや間を空けて2~3回)
②3~4枚のフェイスタオルで、時間を掛けて拭き取ります。
③ドライヤーを掛ける場合は、頭から離して掛けます。 高温は髪を傷めるので、なるべく低温で。できるだけ短時間で切り上げましょう。
湯シャン後のケア
私は、インドのアーユルベーダに倣って、ごま油配合純油をつけています。
椿油でもオリーブオイルでもいいですが、どれにしても良質のものを選んでください。シャンプー代が浮きますので、ここには予算を掛けてくださいね。
毎日洗わない!
日本人は朝シャンすると、外国人は驚きます。フランス人でも3~4日から1週間は空けるそう。毎日シャンプーして、髪がパサパサの人をよく見ます。
髪は油分が必要なので、奪いすぎると栄養不足になります。湯シャンといえども、3~4日に一度で充分です。
薄い部分のケアはしっかりと!
薄くなった部分はできるだけ触らず、 そっとしているという人が多いですが、これが大間違い!
血行が悪くなって毛が抜けているので、ほっておけば、ますます血行が悪くなります。
ブラッシングやマッサージ、シャンプーの際も、この部分もケアしましょう!
気が付いたときに、指腹でちょこちょこと軽くマッサージするのも効果ありますよ。
オイルデトックスで効果的なケアを
1~2か月に一度、頭皮に溜まった脂質をデトックスしましょう。
40代はまだまだ脂質が溜まりやすい年代です。 古い脂質が溜まることによって、毛根が弱くなってしまいます。
頭皮デトックスの方法(1~2か月に一度)
①椿オイルや全身使えるオイルなどを頭皮にたっぷりとなじませ、 軽くマッサージします。側頭部は念入りにしましょう。但し、力を入れずに弱めで優しく!
②熱いお湯で絞ったタオルを頭に巻き、キャップをして10分。
③その後、湯シャンします。リンスは要りません。
まとめ
年代と共に、デトックスケアを行う期間は調整してくださいね。
①お湯の温度は36度。毎日洗わない。
②ドライヤーを高温で掛けすぎない。なるべくタオルドライのみ。
③薄い部分もきちんとケアすること。
④溜まった古い脂質は、定期的に取り除くこと。
以上に気をつければ、薄毛の悩みも徐々に解消できますよ。